エクストレイルインプレッションその1

納車されて数日経過したエクストレイル20GT 6AT。Cセグメント代表といえるゴルフ5からの変化はそう簡単に吸収できていないかな。

エンジンの違い

まず何よりはエンジンの違い。ガソリンエンジンプラス低圧ターボのゴルフから同じターボ付きとはいえディーゼルへの乗り換えだから当然だけど、最初はアクセルワークが分からなかった。

ゴルフ5のDSG(DCT)は出だしがデリケートで、ある程度コツが必要なところがあったのでどうしても踏み始めが弱くなりがちなんだけど、エクストレイルのディーゼルは1000回転台のトルクが薄いせいか遠慮せずに踏み込んでやったほうがスムースに発進できそうだ。もちろんディーゼルなのでこの時に思いの外エンジン音が高まるが、そこで躊躇して踏み加減を弱くするとどうも良くない。まだ走行距離が100km台なので燃費との関係は分からないけど、なんか「慣らし運転」もあんまり無意味らしいから今後は少しアクセルワークを考えてみようかなと思う。(なんせ下手するとシグナルグランプリで軽自動車と競争しちゃうくらいだもの)

 

試乗したときに感じたディーゼル特有の振動は幸いなことにあまり感じない。試乗車ではアイドリング時にステアリングにプルプルと振動が伝わってきたと思ったのだが、納車されて長い時間触れるようになったら大丈夫そうだ。

しかしエンジンサウンドはやはりディーゼルである。巡行スピードに達するまでは気になる。スタートが上りだったりすれば尚更。でも一旦スピードが(一般道でも高速でも)負荷がかからない巡航速度になってしまえばロードノイズのほうが大きく感じる。

そうそう、そういえば気がついたところでは1時間程度の走行後、エンジンフードを開いたらメチャクチャ熱い。フードを支えるステーが触れないほど。これは初体験。テラノのときにも無かったことだ。走行後のメンテナンスは無理みたい。こんなに熱くて大丈夫かいな。

少し走ってみたら・・

現在走行500kmを超えてだいぶ分かってきた気がする。やはりある程度アクセルを躊躇わずに踏んでやるほうがいい。1000回転台でのダルさが2000回転を超えるあたりから一気に力強くなってくるのでアクセルを踏んで早いとこ回転を上げることだ。2000~4500回転でのこの車はSUVとしては破格に速い。ターボが効いていればシートに背中を押し付けられる感覚さえある。

試乗時は遠慮してそこまで回さなかったから分からなかったのだが、マイカーとなって初めて理解した。ネット上の試乗記は正しい。高回転型のディーゼルエンジンなのだ。だとすればセールスとしてはちゃんとそれを伝えるべきだと思う、「この車はもっと上の回転を試してください」と。もちろんそういう運転では燃費は落ちるがその辺はゴルフ5と一緒で、燃費と走りの選択権はオーナーに委ねているだと思うし、それは個人的に嬉しい。

6速AT

前にも書いたが、乗り始めにはこのATのマニュアルモードは本当にダウンシフト専用だなと。ゴルフのDSGとは違って、55kmで走行中にATなら4速の守備範囲だがマニュアルにして5速にしようとしても拒否してくれる。これ、もう少し利口にできなかったのかなとも感じた。

しかしダウンシフト専用だと思ったマニュアルモードだが少し使い道がわかってきた。例えば時速60km/hを超えた時点で5速のシフトアップされるのだが、少しでも60km/hを割れば4速に下がってしまうところをマニュアルモードにすることで、ある程度5速のまま粘ってくれるようなのだ。4速だとエンジン回転は2000rpmあたりだが5速なら1500rpmなのでエコランには有効だろう。

それと試乗時のエントリーに下りでのダウンシフトがされないと書いたがこれは間違いなので訂正。ちゃんと制御されている。それに仮にも2リッターあるのでゴルフの1.4リッターよりはエンジンブレーキが効くようだ。ディーゼルであってもね。ATの節度やつながり具合については、ま、問題なしと言うところ。

足回り

20GTはガソリン車と違うホイールとタイヤを履いている。サイズは18インチで225/55である。どっちかといえばオフロード色が強いSUVに属するエクストレイルなのに55の扁平率はどうなんだろうかと思ったけど、前述の高回転型ディーゼルと重量増を考慮すると順当かもしれない。

そういった重いタイヤとホイール、そしてディーゼルエンジンの重量がプラスされていても乗り心地は良い方向にいっていると感じる。シートの厚みも十分あるせいか基本ソフトライドは正解だろう。舗装の悪いアスファルトでも快適だし、500km乗った限りではソフトであっても腰に悪そうな感触もなさそうだ。

追記:(2013/4)

うちのエクストレイル 20GTはリヤシートにシートヒーターが付いていないのでダブルフォールディングの時に座面を取り外せます。でもいま販売されているエクストレイルにリヤシートヒーターが付いていたら座面の取り外しはできません。

もうひとつ、エクストレイルのフロントシートのヘッドレストはシートを倒して仮眠するときに非常に落ち着かない形状です。とにかく頭の位置が決まりませんので寢らられないんです。なにかクッションをかませる工夫が必要だと感じました。

燃費ですが、私の使い方は非常に燃費に悪いのです。仕事場が近いので朝エンジンを掛けてたった1~2キロ走って停止としい繰り返しが週に6日あってあとは休みに乗るだけです。なので平均燃費はこの2年間でおおよそ10km/lです。もちろん遠乗りをすればいままでで最高16km/l走りましたから満足ですし、10km/lと言ってもレギュラー換算なら概算11.7km/l位になるはずです。


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コメント

“エクストレイルインプレッションその1” への2件のフィードバック

  1. 那須南のアバター
    那須南

    個人的にはDSGにとても興味がありました。≧(´▽`)≦アハハハ
    Golfを手放す前にコメントすれば良かったんですがね。
    国産でこの手のギアを使っている車ってあるんでしょうか?。普段K車でマニュアル運転しているんですが、やはり一度は試してみたいです。DSG

    ATの場合多少のクリープがあると思うんですが、シーケンシャルシフトの場合これないんですよね?
    ってことはブレーキ併用で坂道発進するんでしょうか?

    m(__)m まっこと的外れの質問でした

    1. 朱雀屋のアバター
      朱雀屋

      ツインクラッチのDSGでもクリープは擬似的に(半クラッチ?)つくってます。
      でも弱いんです、とても。だから極低速でガクガクするとか言う人がいるんです。
      坂道では角度によって自動でサイドブレーキが作動します。
      まあ、私はどの角度でブレーキが効くのか、最後まで悩みまして結局左足でブレーキ踏んでました。
      ランエボが確かツインクラッチだったかと・・・。

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