キャノンの純正RAW現像ソフト、デジタルフォトプロフェッショナルが3.11.26.0にアップデートされて5D Mark III発売に合わせていくつか新しい機能が追加されました。またこのバージョンからDPPアップデート後にレンズデータを個別にダウンロードする方式に変更されています。
新しい機能の一つがデジタルレンズオプティマイザーです。公式サイトから引用します。
レンズから入った光が、カメラ内のフィルターなどを通過する際に発生する光学的影響。それは、画像のにじみやピントの位置ずれの要因のひとつになっていました。Digital Photo Professional*の新機能、デジタルレンズオプティマイザは、この光学的影響に対し、光の伝達係数を関数化・フィルター化。受光画像に適用することで光学的な影響を補正。それにより、画像中心部だけではなく、特に画像周辺部での解像感や描写力が向上。作品を隅々まで高画質に仕上げます。CMOSセンサー/EFレンズ/ソフトウエアと一貫して自社設計、製造するメリットを活かし、高精度な補正と優れた効果を可能としています。
いわゆる「小絞りボケ」、F値を大きくしたときの回折現象も補正できそうです。またこの機能は5D Mark IIでも使えます。でさっそくテストしました。
EOS 5D Mark II に純正24-105mmをつけてF22のRAWで撮影したものを補正せずにJPEG出力したものです。普段はこんなに絞り込まないんですがテスト用です。そして下の画像の左がデジタルレンズオプティマイザーを使わない状態で右が100%使った状態です。
サイト用に少し縮小していますのでわかりづらいかも知れませんが確かに右のほうがディテールがクッキリしていますね。使えそうです。シャッタースピードを落としたくてF値を大きくしたい時もあるのでこの機能は価値があります。
ただ残念なのは汎用ソフトじゃないから純正以外のレンズでこの機能が使えないことです。
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