ハブが壊れたのにNASが壊れたと思い込んだトホホの果てに Netgear Stora を買い込んだわけだ。
さらにStoraはハードディスクは入っていないのでこれも購入。ネットワーク越しなので発熱を考えてシーゲートの5900rpmで2TBのやつを2台である。(これをRAID1にする)
本来Storaはホームメディアサーバーなので、以下の駄文はそういった内容には触れていないのであしからず。
セットアップは簡単だ。Storaを開梱し2台のハードディスクを挿入してハブに接続してスイッチオン。後は付属のCDからソフトウェアをインストールする途中でStora自体の初期設定もやってくれる。ハードディスクが2台認識されるとRAID1にするか、JBODで合計容量で使うか選択できる。うちの場合はバックアップサーバー用途だから迷わずRAID1。
さらにインストール途中にmystora.comというサイトへアクセスして登録することで、example.mystora.comというようなサブドメイン形式で外部から自分のStoraへアクセスできるようにしてくれる。
これでセットアップ自体は完了である。前のエントリーで壊れたハブも新しいギガビットハブにしたのでさっそくファイルをコピーしてみた。JPGやRAWファイルの写真データで115GBあるものを4時間30分ほどで完了した。計算メンドーだけど速い?遅い? ま、普段は一気にコピーすることはないので問題なしである。
で、気がついたこと。
- デフォルトでDHCPを使ってセットアップされる
- 初期設定ではStoraの時間設定は出てこない
- Windowsワークグループも初期設定では出てこない
StoraはLAN内にDHCPサーバーがあると、そこからローカルIPアドレスを取得して設定される。そして普段はインストールしたソフトウェア経由で操作するのでユーザーがIPアドレスを意識することは不要だ。ただ自分の環境というか考え方みたいに「古い」人はサーバーのIPアドレスは固定がいい!って場合は後から変更できる。また、2の時間設定もセットアップ後、ログインしてから自動取得に設定する必要があった。NTPサーバーは変更可能。3のワークグループ設定も後からの設定である。
前のメルコのNASはWindowsにインストールしたソフトウェアで制御して、操作するPCが起動したことを認識してNASもウォームスタートさせる形式だったが、Storaは外部からのアクセスを前提とするなら24時間体制での運用になるはず。(環境設定で曜日単位で指定時間での自動オンオフ設定が可能)
そうなると耐久性や発熱、消費電力が気になるところだろう。ただ筐体自体はメルコのHDD1台用NASのものより大きさに余裕があるし、吸気取り入れは天板全面になっているから今後の様子次第ではあるがそれほどナーバスになる必要はないかもしれない。消費電力に関しては不明。
あと、うちの場合は同一ネットワーク内に公開用自宅サーバーがあるのだけど、Storaを稼動していても問題なくApacheへアクセスできたし、テスト運用中のSubsonicもOKだった。StoraのローカルIPに直接アクセスするとhttpsでつながった。
2012/01/09追記:
同一LAN内に設置したWEBサーバーがStoraを稼働させていると外部から繋がらない。Storaに外部からアクセスさせるためUPnPを利用しているのでルーターの静的NATでポート80を公開サーバーに向けてもStoraが強制的にポートを奪うようだ。
Storaの設定でUPnPをオフすると問題解消するが説明によると「Storaの性能が著しく低下する」とある。純粋なNASとしての使い方をするのであればStoraは不向きかもしれない。ある程度の知識があるなら単純にPC UNIX系でsambaサーバーを動かしたほうがシンプルで明快か。
またStoraを連続稼動させていて2回ほどRAIDのディスクを見失う現象を経験している。幸い1ディスクのみなので時間はかかるがRAID再構築で復旧している。
最近NTT-XストアなどでもStora本体はずいぶん安くなっていてうまくすれば7000円ほどで買えるがタイの洪水で高騰したHDDが2TBで約1万円だとすると合計27000円になる。価格コムで調べてもHDDを最初から2台搭載したNASはまだそれなりの価格だからStoraのC/Pは高いんだがなぁ。
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